2017年01月12日

降誕節に聖家族の苦労を偲ぶ


epiphany-003.jpg


 商店街のクリスマスの飾りは取り払われて、一般にはクリスマスは終わったかのようですが、実はカトリック暦の降誕節は、まだまだ続いております。
最終日は、聖マリアの御潔めの祝日(2月2日)です。

御公現の祝日の後は、家では、馬小屋の飾りに三賢人を加えて、雰囲気を出しています。

降誕節の間、聖家族の御苦労に想いを馳せるのも良いと思います。


聖家族の旅.jpg



 ベトレヘムへの旅よりもエジプトへの逃避行はさらに厳しく、普通に考えて、乳児を連れた貧乏な若夫婦がベルサベ砂漠を越えてカイロまで、たどり着けるものではないように思われます。

「鳥が食べ物を運んできた」とか、
「オアシスで高いヤシの木が主の御前に屈んだのでココナッツの実が取れた」とか、
いろいろな逸話が残っているようですが、そのような奇跡でもないと、ラクダに備蓄食料や水を積んだキャラバン隊でもないのに、砂漠の横断はとても無理だということなのでしょう。


聖家族の旅の地図.png


黙想の助けになる部分を「神の都市」から、引用してみます。
ご参考になれば幸いです。


。。。。。。。。



エジプトへの逃避行 

 僅かな身の回りの物を箱に詰め、ロバの背に乗せ、真夜中を少し過ぎてから 聖家族は エジプトへ急ぎました。

 暗い静かな夜、聖マリアと聖ヨゼフは 信仰と希望に強められ、旅をしました。しかし、御子に対する愛情のため、色々なことが心配になりました。この長旅に何が起こるか、いつまでかかるか、エジプトでの生活はどうなるのか、見ず知らずの人たちとどうやって付き合うか、御子を育てるのに助けてもらえるか、それにしてもこの旅を御子がどうやって乗り切るかなど、見当もつかなかったのです。
 しかし、一万位の天使たちが人間の姿になって現れ、聖家族を元気づけました。

 ガザの町に着いて 二日間休みました。御母と御子を乗せたロバも 聖ヨゼフも 疲労困憊の極みに達したからです。そこで会った聖エリザベトの僕に、聖エリザベトに伝言する以外、誰にも自分たちの居所自分たちの居所を口外しないように言い含めました。
。。。
 聖マリアも聖ヨゼフも、自分たちの故郷や旅の目的について一言も話しませんでした。もしも一般の人たちに知られたら、ヘロデ王のスパイたちに注目されるかもしれなかったのです。

 ガザについて三日目、この聖なる巡礼者たちは エジプトに向け出発しました。まもなく、パレスチナの人の住める地帯を過ぎ、ベルサベの砂漠に入りました。ヘリオポリス、つまり現在のエジプトのカイロまで約270キロあります。砂漠を何日間も歩くのは辛いことですが、何も避難できる所がないのはもっと辛いです。色々なことが砂漠の旅の途中で起こりました。聖マリアも聖ヨゼフも 不平不満を言いませんでしたが、聖マリアは自分のことよりも もっと、御子と聖ヨゼフのことが気がかりになり、聖ヨゼフは 御子と聖マリアの苦難に対し 何もできないことが悲しくなりました。

 この270キロの砂漠の行程の間、大空と涯しない空間があるだけで、避難できるような所はありませんでした。この旅は二月、御潔めの日から第六日目に始まりました。
 砂漠の砂の上に座り、御母は御子を抱きかかえ、聖ヨゼフと一緒にガザから持ってきた備蓄食料をいただき、御子に哺乳しました。夜中、一万位の天使たちが人間の姿となって聖家族を守りました。


エジプトへの逃避行.jpg




 御子は 御自身の苦労を御母と聖ヨゼフの苦労に合わせ、永遠の御父に捧げました。御母にはそのことが判りました。御子の就寝中、御母は目覚めており、天使たちと話しました。
 聖ヨゼフは 箱を枕にして 砂の上に寝ました。

 翌日、旅している間に 残っていた少しばかりの果物とパンはじきに食べつくし、聖家族は空腹になり、とても困りました。夜の九時までは何とかなりましたが、食物なしにはもうこらえ切れなくなりました。
 食物を得る当ては全くありませんでしたので、御母はお願いしました、「永遠、偉大にして強力なる神、素晴らしく富める御身を祝し、感謝します。何の価値もない私、塵であり役立たずの私に 生命をくださり、私を生き永らえさせて下さることを感謝致します。何もお返しできないのに、お願いしたいことがあります。御身の御独り子のことをお考え下さい。御独り子を助けるため、私と夫の命を保つために必要な物をお与え下さい。」

 このお願いがもっと切実になるように、いと高き御方は自然が今まで以上に、過酷に聖家族をいじめることをお許しになりました。暴風と豪雨が聖家族を覆いましたが、御子は風雨に打たれ、泣き、寒くて震えました。心配な御母は、やっと被造物の女王としての力を発揮し、創造主なる御子に害を与えず、避難所と食物を与えるように命令し、自分だけにはどんなに辛く当たってもよいと申し渡しました。直ちに暴風雨は弱まりました。幼児イエズスは、天使たちに最愛の御母を守るよう命じました。

天使たちは、人となった神、御母と御母の夫を包む輝く美しい球を作りました。この事態は旅行中、四、五回起こったのです。聖家族は食物その他にも窮乏していましたので、御母は祈願しました。主は天使たちに命じ、おいしいパン、味つけの良い果物や飲物を持ってこさせました。天使たちは、時を移さず貧者に食物を施す主を賛美しました。
この三人の放浪者たちが助かったこの砂漠は、カザベルから逃げたエリアが天使が持って来たパンで助けられ、ホレブ山に辿り着くまで歩いたベルサベの砂漠です。

 こうして幼児イエズスは、御母と聖ヨゼフと共にエジプトの人々の住む地域に到着しました。
。。。。。。。

 元后の御言葉

御子が受肉した瞬間から、この世に於いて苦労し続けました。御子や私を見習い、苦労を忍びなさい。
 そうすれば、主の流血により救われる人々の数を増やせます。労働、困難、辛さや悲しみを抱きしめ、主を見習いなさい。

「神の都市 尊者アグレダのマリアの記録」 甲斐睦興訳 (昇る旭日の聖母会監修・発行)152〜155ページより引用


にほんブログ村 哲学・思想ブログ カトリックへ
カトリックブログランキング- よろしければ、めでたしひとつと クリックひとつ お願いします。





posted by テレジア at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 黙想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
タグクラウド