2016年10月01日

尾去沢鉱山跡ミニ巡礼


話は前後しますが、「秋田の聖母の日」の祈りの集いに行く途中で、9月13日に尾去沢鉱山跡に行ってきました。

江戸時代、鉱山は一種の治外法権地域だったので、多くのキリシタンが隠れ住んだと言われています。秋田や岩手など、東北地方にも金山や銅山がいくつも有り、尾去沢鉱山は、その中でも大きなものです。

キリシタンが隠れ住んだ歴史を知ってから、ぜひ一度訪れてみたいと思っていました。



9月13日、小雨模様の中、盛岡からOさんの運転で、Oさんご家族と一緒に車で出発しました。

一時間ちょっとで、ほとんど迷うことなく鉱山跡に到着しました。

非常に大きく、周り一帯には多くの廃屋があり、往年は鉱山の街として賑わっていたのだろうと思われました。


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入り口前の注意書きによると、坑内は常時10〜12℃前後、とのことでしたが、もっと寒く感じました。

いよいよ中へ入りましたが、日本のカタコンブというか、なんとも不思議な空間でした。
約一時間、湿った坑道を歩きました。


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行く前は、実は内心少し心配していました。
坑内で怖くなって泣き出してしまった子供の写真などUPしている人もいましたし、私も閉所恐怖症ではないですが、足がすくんで坑内に降りていけないのではないか、と思ったのです。


でも大丈夫でした。
むしろ、暗く冷たく濡れたような坑内とは裏腹に、心も軽く不思議なほど明るい気持ちでトコトコと歩きました。
きっと、ここで働いて命をつないだキリシタンたちは、辛い重労働でも心は明るかったのではないでしょうか。

以前、ヨーロッパの古城を訪れたときは逆でした。「ロマンチックな古城巡り」などという謳い文句とは裏腹に、心には何かゾッとするようなうすら寒さを感じたのです。肖像画がたくさん掛かっている部屋は特に怖かったのでした。


坑道の最後の方にありました、キリシタンの像が。


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夫婦が組になって働いていたようで、夫が掘り手で、妻は照らしたり集めたりしたようです。腰に巻いているものは、座布団代わりにも、掘った鉱石を入れる袋代わりにもしたそうです。


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夫婦で働く鉱山.jpg




仕事の終わりには、毎日、「お告げの祈り」を一緒に唱えたのでしょうか?
そう思ってみると、ただのマネキンでも、ミレーの名画「晩鐘」に劣らない美しさかもしれません。



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岩に掘ってあると言われる十字架は、それらしき引っ掻き傷があるようでしたが、よくわかりませんでした。
ただ、スマホの灯りで照らしていた時、一瞬、大きな十字架の形が現れたように見えた時があったので、もしかしたら、隠し絵のようになっていて、ある一点にろうそくを置くと十字の影が大きく浮き出るのかもしれないと思いました。


岩に彫られた十字架の印.jpeg



カーディガン2枚とジャケットを着ていたのですが、坑道散策の終わりの頃は、もう寒さと湿気が骨身に浸みて来るという感じになって来ました。湿気は92%くらいということで、かなり身体に悪いな、と思いました。


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昔、鉱山の働き手は30歳で長寿の祝いをした、ということが思い出され、ひどい湿気と粉塵という劣悪な環境で、毎日働いた人々が短命だったということが、身に浸みて分かるように思いました。


最後は、急な坂を登った後、長いエスカレーターで地上に出てきました。気づかないうちに、随分深く潜っていたのでした。

出口に、触るとご利益のあるという金の牛がありました、触りませんでしたが。。。
モーゼが「天主の十戒」を受けている間に、待ちきれなくなったイスラエルの民が金の子牛を作って拝んだそうですが、なぜ他の動物や鳥などでなく、金で 牛 を作るのだろうと偶然の一致を不思議に思いました。




地上に出てくると暖かく、お土産やさんで出してくれた「金粉茶」🍵を飲みながら、ほっと一息つきました。
金粉茶は、キノコ味のものはスープのよう、ゆず味のものはレモンティーのようで、とても美味しかったのでオススメです。

秋田以外の東北を散策したのは初めてだったので、帰りに寄った郷土館のようなところもお土産屋さんも楽しかったです。



行き帰りの車で、ロザリオを唱えました。信仰を共にする方々と一緒に巡礼ができて嬉しかったです。

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Oさんご夫妻、ありがとうございました。



良き巡礼ができて、天主様にに感謝!
同行してくださった、Oさんご家族にも感謝!

またいつか、どこかのキリシタン所縁の地に巡礼してみたいですね。


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