2014年12月02日

集団的自衛権について思うこと

 
 「集団的自衛権」が流行語なんだそうですね。。。
 
 この件については、すでにいろいろな意見が出尽くしているのでしょうが、私個人的には賛成です。
特にこういった意味合いで。↓
http://www.huffingtonpost.jp/2014/07/01/right-of-collective-self-defense_n_5546885.html



集団的自衛権.jpg

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 カトリック教会の教えとしては、基本的に自己防衛は「是」です。
自分の身体だけでなく、財産や名誉に危害が及ぼされようとする時、防衛することは許されています。というか、むしろ正当防衛は義務でしょう。
 特に、防衛する術をもたない家族がいるなら、助ける事、守る事は、大きな義務です。

 例えば、獰猛な狂犬病の大型犬に噛まれそうな幼い子どもを助けない父親がいるならば、家長として保護者として当然の義務を放棄する罪を犯しています。
 もし、その父親が「犬は、人間の一番の友というんだよ〜。みんな、とても賢いし人間になつくんだ。なでてみてごらん。」などと言って、無知や思い込みで、状況判断を誤っているなら、正しい情報を得ようとしなかった「怠り」の罪ではないでしょうか。

 子どもが大怪我をしてから、あるいは死んでしまってから、「こんなことになるとは思わなかった」と、泣いてみても、その罪の結果は消えません。


 これが、相手が「犬」ではなく「人間」でも、同じように自己防衛の権利と義務があります。
 例えば、隣に住む親切そうなおじさんが、実は変質者で、子どもに危害を加えようとねらっていたとします。
 親がそれを全く知らなかったのなら仕方がありません。
 しかし、もし、そのおじさんに前科があるのを知りながら、しかも子どもに妙な態度をするのを見ていながら、「隣近所とは皆、仲良くしなきゃ。あのおじさんだって、ちょっと変わっているけどいい人なんだ。寂しいだけだから親切にしてあげれば大丈夫だよ」などと言って、家に呼んで食事をしたり、おじさんの家の庭で子どもを遊ばせたりするなら、当然するべき警戒の義務の「怠り」という罪ではないでしょうか。

 ある日、子どもに取り返しのつかない事が起き、おじさんが逮捕されて「こんな事になるとは思わなかった」と、泣いてみても、その罪の結果は消えません。


 イエズス様は、「蛇のように聡く 鳩のように素直であれ」と、おっしゃいました。

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 個々の「人間」だけでなく、「団体/国家」でも同じ事です。
 特に上に立つ人々は、団体/国家の安全を含むすべての権利を守る義務があります。

 もし、諸外国の中に、自国に危害を加えようとする国があるなら、上に立つ人々は、正統に自衛する権利を行使して義務を果たさねばなりません。


 今年7月に、日本司教団から出された「集団的自衛権行使容認の閣議決定についての抗議声明」には、大いに疑問を感じます。

http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/doc/cbcj/140703.htm


「自国防衛」の概念が、武器や戦略の発達によって、変遷していくのは当然と思います。

 刀や弓で戦っていた時代、鉄砲や大砲で戦っていた時代、戦車や爆弾の時代を経て、現在は、核兵器、毒ガス兵器、細菌兵器、電磁波兵器などなど、あらゆる大量殺人兵器が開発されているのです。



 現代の各国の軍備や国際状況を鑑みれば、単純な「一国平和主義」のままでは、国民の安全を守る事はほぼ不可能な時代なのではないでしょうか?

 また、「自国が直接攻撃され」るまで反撃できなければ、防衛する前に、すで に勝敗はついてしまうのではないでしょうか?



 昨今の近隣諸国の不穏な動向を見れば、私たちは不安を感じないでいられるでしょうか。


 日本のすぐ隣りには、共産主義の大国、中華人民共和国があり、

法輪功などを迫害する中国国内の状況を見ても、

警察による迫害と拷問
http://chinaview.wordpress.com/2006/12/24/photo-china-modern-torture-methods-1-burning/
http://www.falunhr.org/te/index.php?display=real
http://www.falunhr.org/te/index.php?display=victimdemo
http://chinaview.wordpress.com/2007/03/29/list-of-china-modern-torture-methods-photo/



近隣諸国との多くの軋轢を見ても、

チベット
http://blog.goo.ne.jp/deception_2010/e/

http://blog.goo.ne.jp/deception_2010/e/a55b420b991770a122ff36c84e0fd3fa

http://www.tibethouse.jp/human_rights/human12.html


モンゴル
https://www.youtube.com/watch?

https://www.youtube.com/watch?v=Ko_Y7u5Hfdk&spfreload=10



私たち日本人にとっても、大きな脅威だとは考えられないのでしょうか。



中国 チベット自治区.jpg



 尖閣諸島の問題を見れば、すでに自国の領土が侵略されつつあるに等しい状況ではないでしょうか?


 すでに中国は、尖閣諸島を中国領土の一部「釣魚島」であると主張し、釣魚島を守る(!?)ために6つの方針も打ち出しています。

http://blogs.yahoo.co.jp/syokufuku100man/29862949.html



 その上、沖縄を中華人民共和国の「琉球自治区」にするという、中国側の国土拡張計画の議論もあるのです。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110303/chn11030321130006-n1.htm
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1188.html




 このような大国に対して、他の近隣諸国と連携して防衛態勢を整えておかなくても大丈夫、と何を根拠に考えておられるのでしょうか。

 
 
 何故、日本が現状に鑑みて必要と思われる防衛の権利を放棄することが、絶対に世界の平和につながると考えられるのでしょうか?
 

 そもそも日本国憲法の前文には、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」という文言があり、それに当てはまらない国々に対しては「憲法9条」は適用しないのではないでしょうか?

http://ja.wikipedia.org/wiki/日本国憲法前文



 チベットの仏教僧侶が焼身自殺をして抗議しなければならない相手に、「対話と交渉」が本当に可能なのでしょうか?

https://www.youtube.com/watch?v=N5Ux5fhZCzw



 このような国との「対話と交渉」の実りはなく、相手国の実力行使で、日本国土の半分、あるいは全部を失う可能性さえもあるのではないでしょうか?

日本を核攻撃
https://www.youtube.com/watch?v=8m1bUiJAsAI
https://www.youtube.com/watch?v=YP6F8AuiHDM
https://www.youtube.com/watch?v=mJwZn6GO33g&list=TLeqxqmGAGgGE&index=1
 

 


 いずれにしても、「自国の安全と、国際社会の平和を願う」といったような抽象的な基本的理念の発言ならともかく、政府が採択した一案件に対して絶対反対、撤回を要求というのは、カトリック聖職者は政治に関わらない、というカトリック教会の基本的な姿勢に反対することにならないでしょうか?




「地には善意の人に平和あれ。」(ルカ2章14節)と天使達は歌いました。

私たちは、天主なる神様の御摂理に信頼して
地球上のすべての善意の人々の上に平和を祈りつつも、

自己防衛の努力も怠るべきではないと思うのです。



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【参考1】

●おそらく戦後の国際関係の歴史で、他国に対して軍事力を行使した頻度という点では、中国は世界最高だろう。中国は他国との紛争を解決しようとする際に、軍事という選択肢を選ぶ可能性が高いことが歴史的に立証されている。軍事力を行使する場合のハードルの水準が、中国は非常に低い。 《井沢元彦 「朝日新聞の大研究」》


●【戦後60年「中華帝国」侵略史】
@チベット自治区…1950年、朝鮮動乱に世界の注視が向けられている最中、チベット解放という名の侵攻を行った。人民解放軍は富裕層や地主らを公衆の面前で銃殺に処し、あるいは生き埋めにし、僧侶も撲殺・焼殺するなどしてチベット人を根絶やしにしようとした。(犠牲者120万人)
A内蒙古自治区…モンゴル民族は、モンゴル国としての外蒙古と内蒙古に分断されている。内蒙古は中国の植民政策で、漢民族化が急速に進められている。
B新彊ウイグル自治区…1954年、中国は生産建設兵団という名の軍隊をこの地に編成し、遊牧民の土地に農耕民族の漢民族がやってきて開墾を進めた。早い話が侵略。
C東沙諸島…かつては日本人が居住していたが、いち早く領有した。                   D西沙諸島…ベトナム戦争中の70年代、南ベトナムと領有権を争っていた西沙諸島に派兵し、全域を自国領としている。
E南沙諸島…台湾・フィリピン・ベトナム・マレーシア・ブルネイと領有権を争っていた南沙諸島には、われ先にと軍事施設を建造したりしている。(現在)
F朝鮮戦争…参戦。1951年2月の国連総会決議で「侵略者」との烙印を押された中国軍は、停戦後もすぐには引き揚げなかった。
G中印戦争…1950年代末期からは、ヒマラヤの国境を巡っての紛争があった。59年ダライ・ラマのインド亡命をきっかけに国境紛争を始め、62年10月には大規模な戦闘となった。結局は中国が一方的に撤退と停戦を表明するが、当時中国側はマクマホン・ラインといわれる国境線などを越えて攻撃を加え、インド側に数千名の犠牲者が出た。
H中ソ衝突…1969年3月、中ソ国境を流れる河川に浮かぶ島々の領有権を巡って、ウスリー川の中洲・珍宝島(ダマンスキー島)で両軍が衝突した。
I中越戦争…1979年、カンボジアのポルポト政権を倒して傀儡政権を立てたベトナムに対し、ポルポト支持の中国が制裁行動に出たもの。
J尖閣諸島…尖閣諸島を含む大陸棚は長江の堆積によってできたもの、故に中国の領土である。
K台湾問題…国家分裂法をつくった。                 《中嶋嶺雄 週刊新潮2005/6/16》



●90年代に入ると中国は、自分勝手に「領海法」を制定(92年)、今度は東シナ海の石油とガス鉱区を次々と押収し始める。
◇98年4月には、「平湖」の石油ガス田に海洋リグ(採掘施設)を据え付け、
◇2000年には、「調査船」と称するスパイ船が日本海の周辺全域を詳細に調べ上げる。
◇それでも日本の抗議がないとわかると、日中中間線付近に次々と海洋リグを設置。「天外天」「春暁」「断橋」などと浙江省の寧波とを繋ぐ海底パイプラインまで敷設した。

●中国は「第二次大戦前の植民地獲得戦略の再現」(日高義樹『米中石油戦争が始まった』PHP研修所)に他ならない。したがって、中国が東シナ海のガス田開発を強行するのは当然。日本との共同開発プランなど時間稼ぎの戦術であり、日本が油断したら次は尖閣諸島、その次は沖縄が対象である。

●中国の認識では、尖閣どころか沖縄もかつて清王朝に朝貢していた事実を逆手にとって、「あそこも中国のもの」と嘯いている。  《宮崎正弘 「中国人を黙らせる50の方法」 他の著書「オレ様国家・中国の常識」》



●戦後日本は、国家の力によって意図的に1人たりとも殺していない。対して中国は国家の力によって、どれだけの人を殺してきたのか。(政策や戦争で)       《中嶋嶺雄 「中国爆発」 他の著書「歴史の嘘を見破る」》



●中国人ほど好戦的な民族はないと思う。これは毛沢東自身も、魯迅も言っていた。彼らは口を揃えて「中国人は平和を愛すると口では言っているが、本当は戦うことが好きなのだ」とはっきり言っている。 
                                 《金文学 「逆検定中国国定教科書」》

●しばらく前、「新浪」という中国最大のポータルサイトが大学生や専門学校性にアンケート調査を行った。
「もし、戦争が起こったら、あなたは相手の国の女性、子供、捕虜を殺しますか」という質問に対し、なんと90%の人がイエスと答えた。           《鳴霞(元中国共産主義青年団) SAPIO 2005/8/24・9/7》

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【参考2】

2014年7月3日

内閣総理大臣
安倍晋三殿

集団的自衛権行使容認の閣議決定についての抗議声明
 


 日本国民は戦後70年近く、日本国憲法、特に国際平和の創造を呼びかけ、恒久平和を誓った憲法前文と戦争放棄を定めた憲法第9条を尊重し、それを誇りとしてきました。この間、日本は、武力紛争の絶えない国際社会にあって、自国民についても、他国の人びとについても、戦争でひとりの死者も出すことがありませんでした。しかし安倍内閣は、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更の閣議決定によって、この憲法を踏みにじりました。

 これまでの政府の憲法解釈では、憲法第9条の下で許容される自衛権の行使は、専守防衛に徹するものとし、自国が直接攻撃されないにもかかわらず武力行使を可能にする集団的自衛権の行使は、その範囲を超え、憲法上許されない、とされてきました。安倍内閣は、集団的自衛権行使を容認する憲法解釈の変更を発表しましたが、憲法の基本理念に抵触するこのような解釈の変更を、一内閣の決定によって行うことは本来できないはずです。それを強行することは、憲法第99条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」に対する明らかな違反であり、立憲主義の否定と言わざるをえません。集団的自衛権行使の容認は、軍備増強と武力行使についての歯止めを失わせるものであり、時の政府の考え一つで、自衛隊員や国民を戦争の恐怖と生命の危険にさらすものです。それは実質的に、憲法前文の精神と第9条を葬り去る暴挙です。

 わたしたちは集団的自衛権の行使容認の閣議決定に断固として抗議します。安倍内閣がこの不当な閣議決定をもとに、集団的自衛権行使を前提にして同盟国との協力を約束するようなことは絶対にあってはなりません。即座に閣議決定を見直し、撤回してください。

 わたしたちカトリック教会は、現代世界の状況の中で、軍備増強や武力行使によって安全保障が確保できるとする考えは誤っていると確信しています。それは国家間相互の不信を助長し、平和を傷つける危険な考えです。また今ここで、平和憲法の原則を後退させることは、東アジアの緊張緩和を妨げ、諸国間の対話や信頼を手の届かないものにしてしまいます。平和はすべての人間の尊厳を尊重することの上にしか築かれません。また、過去の歴史に対する誠実な反省と謝罪、その上でのゆるしがあってこそ成り立つものです。

 対話や交渉によって戦争や武力衝突を避ける希望を失ってはなりません。たとえ、それがどれほど困難に見えても、その道以外に国際社会に平和をもたらす道はないのです。

 安倍首相と閣僚の方々の良心に訴えます。日本国民と他国民を戦争の恐怖にさらさないこと、子どもたちのために戦争のない平和な世界を残すこと、人間として、政治家として、これが最大の責務であることをどうか思い起こしてください。わたしたちはこのことを日本国民として、宗教者として強く訴えます。
日本カトリック司教協議会         
常任司教委員会              

委員長 岡田武夫 東京教区大司教
委 員 見三明 長崎教区大司教
大塚喜直  京都教区司教
梅村昌弘  横浜教区司教
宮原良治  福岡教区司教
菊地 功  新潟教区司教
前田万葉  広島教区司教


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